ご詠歌舞踏も養生の道 (日曜日, 03 1月 2021 08:42)
ご詠歌舞踏も養生の道 古人は、詠歌や舞踏によって「血脈」を養った。詠歌は声高らかに歌を詠むのである。舞踏は手を舞わせ、足で踏む。今の時代でいうと、導引や按摩をして気を巡らすようなものである。
小欲は大病のもと (月曜日, 26 2月 2018 17:27)
小欲は大病のもと 健康なときに予防しておけば、病気にならない。病気になってから薬を飲んでも、病気は治りにくいし、治るのも遅い。小欲を我慢しないと、大きな病気になる。小欲をこらえのはさほど難しくない。大病を患ってからでは、大きな苦痛を伴う。だから、健康なときに、病苦を想像して後の禍を警戒しないといけないのである。
度を越す食べ方はしない (金曜日, 16 2月 2018 15:26)
度を越す食べ方はしない 「大好物の料理」にありついたり、空腹だったり、格別美味しそうな珍味に出合ったり、数多くの料理が並んだりしても、特別な事情がない限り、自分を強く戒め、度を越すような食べ方をしてはいけない。
夕食はあっさりしたものを軽く (金曜日, 16 2月 2018 15:24)
夕食はあっさりしたものを軽く 「夕食」は、朝食に比べて滞りやすく、消化に時間がかかる。夕食は少ない方がよい。軽くて淡白な味のものが向いいている。副食の品数を多くするのはよくない。副食は、たくさん食べてはいけないのだ。魚や鳥などは、味が濃く、脂もあって、くどく、夕食にふさわしくない。山芋、人参、蕪、薩摩芋、慈姑(くわい)などのように、滞りやすく、気を塞ぐものは、夕食で多く食べてはいけない。一番好きましいのは、食べないことだ。
十分食べたと感じたときは食べ過ぎ (金曜日, 16 2月 2018 15:23)
十分食べたと感じたときは食べ過ぎ 飲食物を日の前にすると、いっぱい食べたいという気持ちに駆(か)られ、ついたくさん食べてしまうことに気づかないのが人の常である。酒、食事、茶、湯のいずれにおいても、これぐらいと思う分量より少ない七、八分にし、まだ足りないと感じるあたりでやめておくことだ。食べた後で必ず腹いっぱいになったと感じるはず。食事時に十分に食べたと思う時は、食後に満腹を超えた状態になり、病気になるのである。
多食を避ける心がけ (土曜日, 03 2月 2018 07:41)
多食を避ける心がけ 「御飯」は、人を良く養ってくれる反面、人に害を与えることもよくある。だから、御飯をいっぱい食べてはいけない。いつも食べる「適量」を決めておくことだ。御飯をいっぱい食べると、胃腸に大きな負担をかけ、元気が奪われる。同じ食べ過ぎでも、御飯の食べ過ぎは、ほかの食べものに比べて、消化に時間がかかり、害が大きいのだ。
夜更かし厳禁 (火曜日, 16 1月 2018 11:16)
夜更かし厳禁 夜、本を読んだり人と語り合ったりする時間、三更(子の刻。午後十一時〜午前一時)まてとすべきである。日本の習慣にしたがって、一夜を子五等分(初更.二更.三更.四更.五更)すると、時を告げる太鼓の四ツ半(午後十一時)過ぎと九ツ午前零時)の間ぐらいに寝るとよい。深更までに眠らないと、高ぶった精神が鎮まるらないからだ。
居室は清潔に (日曜日, 14 1月 2018 19:31)
居室は清潔に 外の環境が清潔だと、その流れで中も清らかになるものだ。「外が内を養う」という真理(図式)があるのだ、だから、居室は、ちりやほこりを払っていつもきれいし、前庭も、使用人に命じて毎日きれいに掃き清めさせることだ。心を清め、体を動かすことは、養生の補助的な役割を果たすのである。
四つの損とは? (金曜日, 12 1月 2018 14:13)
四つの損とは? 唐椿(名医者) 撰の『病源集』(6巻)に、「四損』の戒めがある。遠くへ唾をはくと、「気が損なわれる。長時間寝ると、『神』(精神、思惟、思考)を損なう。汗を流しすぎると、「気」が損なわう。速く歩きすぎると「筋」を損なう」とある
長くやりすぎないこと (火曜日, 09 1月 2018 09:31)
長くやりすぎないこと 長く歩き、長く座り、長く立ち、長く横になり、長く語ってはいけない。長く運動し続けると、気が減る。気楽にぶらぶらしていると、気がふさがる。気が減ること、気がふさがることは、いずれも体によくない。
養生の四大要 (水曜日, 27 12月 2017 14:13)
養生の四大要: 「内欲」を少くなくし、「外邪」の浸入を防ぎ、時々は「体」を動かし、「睡眠時間」は少なくする。この四つが「養生の大要」である。
諸病は気から (金曜日, 15 12月 2017 22:53)
諸病は気から 「怒ると気がのぼる。喜ぶと、気は緩やかになる。悲しむと気は消える。怖がると、気がめぐらなくなる。寒いと、気は閉じてしまう。暑いと、気が漏れる。驚くと、気が乱れる。動くと気が減る。憂いていると、気が結ばれてしまう」《皇帝内経》 どんな病気も皆、気から生じる。病気とは、気を病むことなのだ。
中くらいをわきまえる (月曜日, 04 12月 2017 08:58)
中くらいをわきまえる 「養生の道」は、「なかくらいを守る」のが大事だ。中くらい守るとは、過不足のないことをいう。食事は空腹感が満たされたら、そこでやめておく。間違っても、好き勝手に食べ続けない。これがなたくらいを守るということだ。まのごとは、すべてこのようにすべきである。
自分を欺くな (水曜日, 15 11月 2017 17:03)
自分を欺くな 養生で重要なのは.「自分を欺く」ことを戒め、ひたすら我慢できるかということだ。自分を欺くのはよくないと分かっていながら、それを回避しょうとせずにやってしまう心の弱さをいう。悪ことと知りつつやってしまうのは、そうすることを心底から悪ことだと思っていないからである。それが「自らを欺く」ということの本質である。 食事一つとっても、沢山食べてはいけないと分かっていても、そうする行為を心底から嫌悪する気持ちにならない限り、たくさん食べてしまう。自らを欺いているのだ。食事以外については、推して知るべしである。
気を倹約すること (水曜日, 15 11月 2017 17:02)
倹約すること 「気を養う秘訣」は、「嗇」という字を意識することだ。「老子」にもそういう意味のことが出ている。嗇は惜しむこと。元気を惜しんで消耗させない心がけである。例えば、吝嗇な人が、財産がいっぱいあるのに、出し惜しんで他人に与えないようなものだ。それくらい、気を大切にして惜しめば元気が減らず、長命になるのてある。
完璧を求めるな (水曜日, 15 11月 2017 17:00)
完璧を求めるな あらゆる場面で完璧さを追求すると、心の負担となって楽しくない。禍は、そんな心の状態から生まれるのである。他人が自分に自分に対して完璧に接してくれることを求める余り、他人に足りない部分を怒ったり、咎め立てたりすれば、心の病気になる。だから、日常生活での飲食、衣服、器物、住居、庭の草木に対しても、完璧な美しさを求めてはいけないのだ。少しでも良けれ、それで十分ではないか。完全無欠を望んではいけない。そういった試行錯誤は、気を養う工夫につながっているのである。
口数を慎むことの医学的効用 (月曜日, 06 11月 2017 22:58)
言葉づかいに注意るし、無用な言葉に口にせず言葉を少なくすることだ。口数が多いと、例外なく気が減り、のぼせてしまう。元気がおよび、ただしくそなわれるのである。言葉を慎むことは、徳を養うことにつながり、体を養生する道でもあるのだ。
習慣の恐ろしさ (土曜日, 04 11月 2017 17:19)
習慣の恐ろしさ 総じて言えるのは、よいことも悪いことも、習慣から起こるということだ。「養生の慎み」や努力も例外ではない。さぼらずに養生に励むことも、欲を慎み我慢することも、習得に努力すれば、好結果につながり、やがてそれが習慣となって苦痛に思わなくなる。逆に欲を慎まないで悪い習慣になじみ、それが習い性になってからでは、慎み努力しょうとどんなにあがいても、苦痛を、感じるばかりで辛抱しきれなくなる。 ( 貝原益軒養生訓)
「忍の」の一字を守れ (金曜日, 27 10月 2017 12:22)
「忍の」の一字を守れ 古い諺に「忍は身の宝なり」というのがある。我慢すれば 災いは訪れず、我慢できないと災いに見舞われる。「忍ぶ」とは。こらえることである。欲を抑えることをいう。怒りと欲は耐え忍ばないといけない。大まかに言うと、怒りや欲をこらえるのが養生の道である。「忍」の一文字を守らなければならない。
楽しめば長生きできる (水曜日, 25 10月 2017 09:21)
楽しめば長生きできる 例え貧しくでも、身分が低くても、「養生の道」を楽しみながら毎日を送れるなら、大なる幸福といえないか。そういう生き方をすれば、同じ1日を過ごすにしても、時間が長く感じられ、楽しみも多くなるはずである。ましてや一年を過ごすであれば、四季折々の楽しみなが、毎日毎日、とても素晴らしく感じられるのではなかろか。
夜食、夜酒の注意 (月曜日, 23 10月 2017 17:46)
夜食、夜酒の注意 夜食は、日が暮れてから早いいうちに取る。夜が更けてから食べるのはよくない。酒気や食気が体内を、よく循環して、消化がよく行われてから床に就くようにしないといけない。消化されないうちに寝ると。病気になる。 夜食を取らない人も、食後すぐに寝てはいけない。早く寝ると食気が滞って病気になる。そもそも夜は体を動かす時間帯ではない。飲食で体に滋養を与えず、少々空腹感を覚えても、健康にさしわりはないのだ。 やむ得ない事情て夜食をとらざるを、与えないときは、早く時間にすませ、食べる量も少なめにするのが良い。「夜の飲酒」はいけない。仮に飲むとしても、日没後の早い時間に少なめにする。
1日二食で十分 (月曜日, 23 10月 2017 17:37)
1日二食で十分 江戸時代の食事は、朝食(午前八時)と夕食(午後二時。五時説もある)の一日2回で、一食に付き一汁三菜が普通。1日三食は、元禄時代一六八八〜一七〇四年)から始まったと言われている。白米が一般化したのも、その時期。ただし、将軍家は別で、五代将軍綱吉(在位一六八〇〜一七〇九)は「朝は一汁三菜、夕御膳は一汁五菜、ご夜食一汁三菜、朝夕共に随分軽き品召し上候」 (側用人、柳沢吉保『柳沢秘蔵雑実記』。享保の改革で知られる八代将軍吉宗 (在位一七一六〜一七四五)は、1日二食で十分といって、それを守った。
控えめが、ちょうど良い (月曜日, 23 10月 2017 17:35)
控えめが、ちょうど良い 食事の量を「控えめ」にして日々を過ぎこすと、栄養不足で痩せ衰える。と俗にいうが、それは、養生の何たるかを知らない者のいうことだ。人は生まれつき欲深くできでいるので、日々控えるようにして過ごすと、ちょうど良い塩梅になるのである。
中高年以降は食を減らせ (月曜日, 23 10月 2017 16:50)
中高年以降は食を減らせ 「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ
病弱な人の食べ方 (月曜日, 23 10月 2017 16:48)
病弱な人の食べ方 病気にかちな虚弱体質の人は、いつも魚やとの肉に美味し味付けをしたものを、少しずつ食べるとよい。あらゆる食べ物に共通するのは、新鮮で「生気」に満ちたものを食べないといけないということだ。日が経って臭いが悪くなり、色も味も変化しているものは、例外なく「気」をふさぎ、消化を悪くする。食べてはいけない。
健康にブラスの五条件: (月曜日, 23 10月 2017 16:46)
健康にブラスの五条件: 清らかなもの、香ばしいもの、柔らかそうなもの、味が軽めのもの、性質が良いもの。以上五つの食べ物を、好んで食べるようにしたい。健康に益(ブラス)になるが、害になることはない。これに反するものを食べてはいけない。このことは、中国書物にも記されている。
暴飲暴食が短命の原因 (月曜日, 23 10月 2017 16:40)
暴飲暴食が短命の原因 酒食の度を、越したとき、あるいは、飲食すべきではない時刻に飲食して、生物、冷たいもの、体によくない成分のものなどを口にし、何度も下痢するようなことがあると、確実に胃の気が減る。そういうことが何度も重なると、元気が衰えて短命になる。注意しないといけない。
養生の道簡単 (日曜日, 22 10月 2017 22:51)
養生の道は簡単 「養生の道」に多言は無用。飲食を少なくし、病気を助長するような物を食べず、色欲を慎み、精気を惜しみ、怒り、哀しみ、憂い、思いの度を超えさない。 風、寒、暑、湿、の外邪を防ぎ、時々は運動したり、散歩をし、寝るべき時刻でもないのに横になたりせず、食気のめぐりが良くなるように努める。そうすることが、「養生の要」である。
節度守る (日曜日, 22 10月 2017 22:46)
節度守る 飲食は体を養い、睡眠は気を養う。だが、飲食の節度を超えてしまうと、胃や腸に害がある。横になって眠るにしても、寝るべき時刻でないと「元気」を消耗する。この二つのことは、体を養おうとして、かえって体を損なう例である。
新鮮なもの、旬のものが良い (水曜日, 18 10月 2017 19:48)
新鮮なもの、旬のものが良い 酸っぱい味がする御飯、腐ったような臭いが漂う魚、爛れたように見える肉、色が良くないもの、臭いが良くないもの、煮すぎて「飪(にえばな)」(煮え花。煮え頃)をいしたのもなどは、食べない。朝夕の食事時以外の時刻に食べてはいけない。
副食の役割 (水曜日, 18 10月 2017 19:47)
副食の役割 飲食のうち「ご飯」は、たっぷり食べないと、空腹感が満たされない。「吸い物」はご飯に味を加えるためのものだ。「肉」はいっぱい食べなくても、それで事足りる。少し食べて食を進め、気を養うとよい。野菜は穀物や肉では足りない滋養を補い、消化しやすくする。穀物も肉も野菜も、それぞれ食べなければならない理由があるのだ。しかし、いっぱい食べてはいけない。
老人の心がけ (水曜日, 18 10月 2017)
老人の心がけ 胃や腸が弱い人、特に老人、美味しい食事の時ほど我慢するようにしないといけない。度を超してはならない。意思が弱いと、欲に負ける。心を強く持って、欲に勝つようにすべきである。
肉は穀物より少なく (水曜日, 18 10月 2017)
肉は穀物より少なく 体は、「元気」が資本だ。雑穀物や肉で滋養を得ると、元気が湧き出して止まらない。 穀物と肉は元気を補ってくれる。だからと言って、食べ過ぎて元気を奪われないように。 元気が穀物や肉を圧倒するようなら、長生きできるが、その逆に、穀物が元気を圧倒するようだと、短命になる。「穀物は肉に勝つべし、肉はは穀物に勝つたしむべからず」(穀物は肉より多く食べるべきで、肉を穀物より多く食べてはいけない)と昔の人は戒めたものだ。
友人との飲食の心得 (水曜日, 18 10月 2017 19:43)
友人との飲食の心得 友人と同席して食事する時、「美食」を目の前にすると、つい食べ過ぎてしまう。 十分満足するまで飲んたり、食べたりするのはかいのは祸の元である。桜は五分咲を見るのがよく酒はほろ酔いぐらいがちょうどいい。興に乗って自戒するのを忘れないように。欲のおもむくままに飲んだりたべたりすれば、禍となって、わが身に返ってくる。楽しみの絶頂は、悲しみの始まりなのである。
食あたりしたら (水曜日, 18 10月 2017 19:41)
食あたりしたら 食あたりには、「絶食」が一番だ。絶食が無理なら、食べる量を、普段の半分から三分の一に減らすことだ。食あたりした時は、早く入浴すると良い。魚や鶏の肉、魚や鶏の干物、生野菜、油濃いもの、粘っこいもの、硬いもの、餅、団子、干菓子、生菓子などを食べてはいけない。
未消化の時は一食抜く (水曜日, 18 10月 2017 19:40)
未消化の時は一食抜く 朝食がまだ完全には消化されていないと思ったら、昼食は控えた方が良い。点心などは論外だ。昼食がまだ消化されていないと思ったら、夜食は控えた方がよい。前夜の食事がまだ残っていて、滞っているような時は翌日の朝は控えるか、食事の量を半分に減らし、酒や肉を断つことだ。食べ過ぎを治すのに、絶食にまさるものはないのてある。飲食を断てば、症状が軽い場合は、薬を使わなくても治る。
「養生の道」 (水曜日, 18 10月 2017 19:39)
「養生の道」の何たるかを知らない者、特に女性は、その方面の知識がなく、食が滞る病気でも、早めに食事を進めるので、帰って病気が重くなる。粘っこい米湯などは、とりわけ害になる。むやみに勧めてはいけない。病状にもよるが、食べ過ぎが原因で病気になったひとは、1日や2日くらい食べなくても、何度もない。「邪気」が滞って、ただ単に腹が張っているだけなのだから。
調味料の役割とは (水曜日, 18 10月 2017 19:37)
調味料の役割とは 聖人(孔子)は醤(あえしお)がないと食事をなさらなかった。それが「食養生の道」というものだ。醤とは、醤油のことではなく、料理に加える調味料のことである。今の時代でいうなら、塩、酒、醤油、酢、蓼、生姜、山葵、胡椒、芥子、山椒など、それぞれの料理に合う調味料がある。それらを加味すると、料理の毒を制することがある。ただ味を良くするだけではないのだ。
中高年以降は食を減らせ (水曜日, 18 10月 2017 19:36)
中高年以降は食を減らせ 「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ。
健康にブラスの五条件: (水曜日, 18 10月 2017 19:35)
魚や野菜の調理法 (水曜日, 18 10月 2017 19:34)
魚や野菜の調理法 大魚は小魚よりも脂が多く、胃や腸がもたれやすい。胃腸が虚弱な人(脾虚の人)は、たくさん食べてはいけない。薄切りにして食べると、消化されやすい。大きな鯉や鮒の場合は、大きく切ったものや丸ごと煮たものは気をふさぐ。薄く切ることだ。大根、人参、南瓜、蕪なども、大きく厚く切って煮ると消化が悪いので、薄く切って煮るとよい。
鮮魚は胃腸にもたれない (水曜日, 18 10月 2017 19:33)
鮮魚は胃腸にもたれない 生魚は、生気があるので、上手に味付けして食べると、消化も早く、胃もたられしない。煮過ぎた魚肉、脂が多い魚肉、あるいは塩漬けして日数がたっている魚肉は、いずれも生気が失われており、胃や腸に滞りやすい。この道理をしらずに、生魚より塩漬けの魚な方がうまいなどといっては、笑われる。 脂が多く生臭い魚は食べない 生臭が強烈で脂の多い魚を食べてはいけない。魚の内臓は脂分が多い。食べないことだ。塩辛は特に消化が悪く、痰も生じる。
肉食少なめに (水曜日, 18 10月 2017 19:31)
肉食少なめに 日本人は胃腸が弱いので、各種獣肉は良くない。いっぱい食べてはいけない。いか、たこなども、たくさん食べてはいけない。消化しにくいからだ。鶏や家鴨の卵を丸ごと煮たものも、気を塞ぐのでよくない。俗に「ふわふわ」と言っている「炒り卵」は大丈夫だ。肉でも野菜でも、大きく切ったものとか、丸ごと煮たものは、気を塞ぐので、消化されにくたい。
鮮魚の塩漬け (水曜日, 18 10月 2017 19:31)
鮮魚の塩漬け 新鮮な魚に塩を薄くつけて日干しにし、1日か2日たったら軽くあぶり、薄めの切り身にして、酒にひたして食べる。そうすると、胃や腸に差しさわりがない。ただし、日にちがたったものは、消化が悪い。
野菜、菌類、海藻の調理法 (水曜日, 18 10月 2017 19:29)
野菜、菌類、海藻の調理法: くこ、うこぎ、ひゆ、菊、ちぐさ、昼顔の葉などは、若葉を蒸し、乾したものを吸い物にし、味噌で和える。菊の花はなまで乾す。どれも虚弱体質の人むきである。古い葉っぱは硬い。海菜は体冷やすので、老人や弱い人にはよくない。昆布をいっぱい食べると気をふさぐ。 胃腸が弱くて生野菜が苦手な人は、「乾燥させたもの」を煮て食べると良い。冬の季節なら大根を薄く切って乾す。椎茸、松露(キノコの一種)岩茸(高山に生える高級キノコ)も乾したものが良い。松茸の塩漬けも良い。夕顔(ウリ科の植物)は切って一晩塩に漬け、押しぶたをして重石を乗せて乾したものがよい。干瓢にしても良い。白藷(芋の一種)の茎に熱湯をかけ、日に乾す。これらは皆、体の弱い人が食べるのに向いている。
口に合わないものを無理に食べるな (水曜日, 18 10月 2017 19:26)
口に合わないものを無理に食べるな 「口に似合わないもの」は、滋養にならない。むしろ、害になるくらいだ。たとえ自分のために手間ひまかけて調理してくれた食事たったとしても、好みに合わず、害になるかもしれないとお思ったら、口にしない方が賢明である。あるいは、好みに合う味であっても、その前の食事が十分消化されておらず、気乗りがしないというのであれば、食べない方が無難である。そうはいっても、腕によりをかけて振る舞ってもらった料理に箸をつけないのは心苦しいもの。そういう時は、家の使用人などに食べさせるようにすると、自分て食べなくても気分は悪くない。 よその宴席に招かれた時も、食べたくない料理はくちにしてはいけない。一番良くないのは、味が気に入ったからといって、たくさん食べることだ。
飲食は少量で我慢 (水曜日, 18 10月 2017 19:24)
飲食は少量で我慢 食欲を抑え、我慢するといっても、そんなに長い時間ではない。食事をするわずかの間だけ、欲を我慢するだけだ。それに控える分量も多いわけではない。「御飯」なら、ほんの二口か三口、「副食」では、たったの一切れか二切れ程度、欲をちょっと我慢し食べないようにすれば、害は生じないのである。「酒」も同じだ。酒量の多い人でも、少し我慢して飲みすぎないようにすれば、健康を損ねることもないのだ。
暴飲暴食が短命の原因 (水曜日, 18 10月 2017 19:22)
酒食後の軽いケア (水曜日, 18 10月 2017 19:21)
酒食後の軽いケア 酒食後に酔っばらったと感じたら、空を仰いて深呼吸し、酒気を吐き出すことだ。それから両手で顔、腹、腰を撫でさすり、気の循環が良くなるようにする。
食事後は軽い運動を (水曜日, 18 10月 2017 19:20)
食事後は軽い運動を 若い人は、「食後」に弓を射てり、槍やや太刀の稽古をしたりして、体を動かし、良く歩くことだ。ただし、過激にならないように。老人は、気力や体力と相談しながら、軽めに運動する。脇息(肘掛け)に寄りかかった楽な姿勢で、ずっと座っていてはいけない。気血が滞って、食べたものの消化が悪くなる。
少食が体に良い理由 (水曜日, 18 10月 2017 19:18)
少食が体に良い理由 食事の量が少なめだと、胃や腸に隙間ができるので、その分、元気が循環しやすくなって消化が促進され、食べたものが全部、体の栄養になる。その結果、病気になりにくく、体が強くなる。いっぱい食べたものが腹の中に溜まると、元気の循環する通り道を塞ぎ、隙間がなくなって消化不良を起こす。その結果、飲んだり食べたりしたものが栄養にならなくなるのである。 飲食したものが体内に滞ると、「元気の通路」が塞がって、循環できなくなり、病気になる。ひどい時は、悶え苦しんで死ぬ。過食のせいで満腹となり、気が塞がって循環できなくなったからだ。食後に病気になたり急死したりするのは、そういった理由による。大酒飲みや大食漢は、大体、早死と相場が決まっている。悪い習慣は早くやめたほうが良い。繰り返しいうが、老人は胃腸弱いので、飲食によって体調を崩しやすい。暴飲暴食は厳禁。注意しないといけない。
殺気を消して血流を改善 (水曜日, 18 10月 2017 16:21)
殺気を消して血流を改善 華侘(伝説の魏の名医)は「人の体は動かさないといけない。動かせば穀気(穀物の気)が消えて、血流が良くなる」と言っている。人の体というもの、欲を少なくし、時々動かし、手足を使い、歩くようにして、一か所に長々と座っていないようにすれば、血気が巡って滞ることはない。そうすることが「養生の要務」であるから、日々そのようにすべきである。 (貝原益軒養生訓)
長々とするな (水曜日, 18 10月 2017 16:19)
長々とするな 『千金方』(著者は唐の名医、孫子邈)は、養生の道を「長々と歩くな、長々と座り込むな、長々と眠るな、長々と見続けるな」と說いている。 *千金方 中国初の臨床医学百科全書で『千金要方』(三十卷)とその不足分を補った『千金翼方』がある。
気を一ヶ所に停滞させるな (水曜日, 11 10月 2017 09:00)
気は、体全体にまんべんなく 行きわたらせることだ。胸のあたりにだけ集めてはならない、怒り、悲しみ、憂い、思念があると、胸の一か所に気が集まってきて、そこに停滞する。「七情」 (喜、怒、憂、思、悲、怒、驚)が過度に変化して滞ってしまうと、病気の原因になる。
五官 (日曜日, 08 10月 2017 23:57)
心は体の主君、五官は心家臣 心は、「体の主君」である。よって、「天君」と呼ぶ。思考分別をつかさどっている。耳、目、口、鼻、形 (頭身手足)の五つは、それぞれ、聞く、見る、話す、食べる、嗅ぐ働くという機能を司る役目を担っているので、「五官」と呼ぶのである。いわは、心の使用人だ。心は、体の奥に位置し、五官をつかさどっている。その意味をよく考え、五官が正しく機能しているかどうかをチェックしなければならない。 天君が五官を使役するのは、自明の理である。だが、五官が天君を使うとしたら、これは迷走である。心は体の主てあるから、安楽な状態でいるのは当然であり、苦しませるようなことはしてはならない。一方、五官は、天君の命を受けて、それぞれの官職によく励み、自分勝手な振る舞いは厳禁である。
人生の三樂 (水曜日, 04 10月 2017 08:26)
人生の三樂 人生の楽しみは、大別すると三種類ある。 一つは、体にいいことを行い、道理に外れたことをせず、善行をして心の中で楽しむこと。 二つは、病気知らずで、快適な毎日を楽しむこと。 三つは、長生きして、長く楽しむこと。
養生の術の効果: (水曜日, 04 10月 2017 08:23)
やるべきことを全てやるように努力すれば、成果は必ず得られる。植物に例えていうなら、春に種をまき、夏場に良く育つように栄養を与えると、秋になれば豊かな実りが得られるようなものだ。養生術」を学ぶ努力を継続して行えば、体が丈夫になって病気にならなくなり、天寿が保たれて長生きすることができ、人生を楽しく過ごせる必然的な結果が訪れるはずた。
人体の本源は脾臓と腎臓 (日曜日, 01 10月 2017 23:24)
人体の本源は脾臓と腎臓.腎は「五臓本」脾は「滋養の源」である、よって、人体は脾腎本源とする。それは草木に根本があるのと同じようなものだ。だから、保護し養って丈夫にしないといけない。本が堅牢であれば、身体は安心である。 【貝原益軒養生訓】
煙草は害が多い (月曜日, 25 9月 2017 17:20)
煙草は害が多い 煙草は、近年の天正、慶長年間に異国から渡来した。淡婆姑は和製語ではない。南蛮の国の言葉だ。近世中国の本にさまざまな説明があ。。煙草とも書く。朝鮮では南草という。日本で俗に「莨菪」と呼んでいるのは誤りである。莨茗というのは別物(鎮痛剤として使われる通称「ロート根」薬用植物ハシリドコロのこと)である。 煙草の成分に毒がある。煙を飲み込むと、めまいがして倒れることがある慣れると大した害はなく、少しは益(ブラス)があるとうが、損(マイナス)の方が多いのだ。病気になることもある。それに火災の心配もついて回る。習慣になり、癖になって、際限がなくなり、やがてやめられなくなる一服する時間や回数が増えると仕事がたまり、使用人達の仕事も増えるようになる。初めから喫まないのに越したことはないのである。貧乏人には、煙草代が負担になる。
熱酒、冷酒より温酒 (水曜日, 13 9月 2017 18:48)
熱酒、冷酒より温酒 夏でも冬でも、冷たい酒はよくない。温かい酒がよい。熱い酒を飲むと、上気してしまう。冷たい酒は、痰を集めるので胃によくない。丹溪は「酒は冷酒がよい」といったが、酒量の多い人が冷酒を飲むと、胃や腸がやられる。酒量が少ない人でも冷酒を飲むと「食気」が滞まる。 そもそも、酒を飲むことの意味は、酒の「温気」の力で「陽気」を補い、滞っている「食気」の循環を活発にするためである。冷酒を飲めば、その二つの効果がない。温かい酒が陽気を助け、気をてぬぐらせる働きに冷酒は及ばないのだ
酒は楽にも毒にもなる (水曜日, 13 9月 2017 18:43)
酒は楽にも毒にもなる 酒は美禄なり(『漢書』の『食貸志』にある言葉で「酒は天からのありがたい贈り物である』の意味)少し飲めば「陽気」を助け、「血気」をやわらげ「食気」の体内循環を活性化し。憂鬱な感情を消し去って、楽しい気持ちにさせてくれ、良いことだらけである。だが、多く飲むと人を害するという点では、酒を上回るものはない。例えていうなら、水や火が人を助けてくれる一方で、人に禍をもたらすのに似ているのではないか。 酒のせいでなり病気はおおい。酒をたくさん飲み、御飯を少ししか食べない人は、短命だ。そのように酒をたくさん飲むと、「天の美禄」でかえって身を滅ぼす結果となる。嘆かわしいことだ。
温め直した酒は飲むな (木曜日, 10 8月 2017 05:18)
温め直した酒は飲むな 胃や腸に良くないのは、温めすぎて「飪(にえばな)」(煮え花)を失くった酒は、温めてから時間が経ちすぎて冷えてしまた酒、温め直して味が変わった酒である。そういう酒を飲んではいけない。
疲れた時は食べない (月曜日, 07 8月 2017 00:12)
疲れた時は食べない 「働いて疲れて後」たくさん食べると必然眠くなるので、横になりたくなる。しかし食べてすぐによこになり、そのままに眠ってしまうと、食気がふさがって体内循環せず、消化しづらくなって病気になる。したがって、働いて疲れた時は食べないようにすべきである。食べるのは疲れが取れたからだ。食べですぐに眠るのを防止するためた。
害のある陰物を食べるな (月曜日, 24 7月 2017 14:06)
害のある陰物を食べるな 夏の暑い頃は、蓋をして長く時間が経つと、熱気で蒸されて内部に気が鬱滞し、味が悪くなる。そいう物を食べてはいけない。冬は、霜に打たれた菜とか、軒下に生えた菜を食べてはいけない。どちらも陰物で害がある。
招待席の心得 (月曜日, 17 7月 2017 18:28)
招待席での心得 自宅では、飲食の量を加減しやすい。しかし、招かれた宴席では、りょうりや煮炊き加減が自分の好みでなかったり、副食の多さにつられて、つい食べ過ぎたりする。客になかった時は、ことさら飲食の節度をわきまえなければならない1
香辛料の使い方 (日曜日, 02 7月 2017 22:40)
香辛料の使い方 生姜、胡椒、蓼、紫蘇、生大根、生葱などは、料理に香気を添える以外に、悪臭を除き、魚の毒を消して「食気の循環」を活発にする働きもある。だから、料理に良くあう香辛料を少量ずつ加味して、毒をなくすとよい。ただし、たくさん入れてはいけない。辛いものを多く摂ると、気が減ってのぼせ、血液がドロドロになってしまう。
水が変わったら (木曜日, 15 6月 2017 13:59)
水が変わったら よその土地へ行くと、水や土が変わり、それが体に合わなくて病気になることがある。そういうときには、豆腐を食べることだ。胃腸の働きが回復しやすくなる。これは、李時珍名(明の医師。中国本草学の集大成『本草綱目』の著者)の『食物本草』(食養生の本)の注にある説である。
冷飲、冷食を避けよ (日曜日, 11 6月 2017 20:52)
夏だからといって、爪類や生野菜をいっぱい食べ、冷麺をしばささば食べ、冷たい水をたくさん飲むと、秋になってから熱を出して下痢をする。「瘧病」である。病気になるのははっきりした理由があるのだ。普段から予防することが大事である。
夏でも温かい食べ物が良い (日曜日, 11 6月 2017 20:44)
夏でも温かい食べ物が良い 老人や子供もは、季節に関係なく温かいものを食べることだ。特に夏の間は、「陰気」が体内に潜伏する。若くて元気が溢れている人も、温かい物を食べるべきである。 生物や冷たい物を食べるのはよくない。胃や腸に滞りやすく、下痢しやすい。冷水をたくさん飲んむのも禁止だ。
消化されてから次の食事 (日曜日, 11 6月 2017 20:42)
消化されてから次の食事 空腹を感じて食事をしたり、喉が渇いて水分を摂取したりするときに、飽満感を得るまで一気に大量に飲食すると、胃や腸を傷つけ、元気を消耗す。飢渇したときは、慎まないといけないのである。また、食べ物が未消化のうちに、さらに飲んだり食べたりすると、胃や腸に滞って健康を損ねる。十分消化され、食べたくなったときにだけ食べるようにすべきだ。そうすれば、飲んだり食べたりしたものが皆、滋養となる。
清らかで美味しい水が一番 (木曜日, 25 5月 2017 12:18)
清らかで美味しい水が一番 水は「清らかで美味しく感じるもの」を愛飲するに限る。清らかでないものやあしがよくないものは、口にしてはいけない。生まれ育った土地の水の味は、体質の形成に影響を及ぼすとされており、水選びには注意が肝要。また、悪水が混じったものも、飲んではならない。薬や茶を煎じる水には、最もよい水を選ぶことだ。
胃にやさしい十一種の食べ物 (月曜日, 15 5月 2017 13:47)
胃にやさしい十一種の食べ物 「胃や腸にやさしい食べ物」と「そうてない食べ物」の違いを知って、やさしいくない物は避けないといけない。では、胃にやさしい物とは何か。それは、温かいもの、柔らかいもの、よく熱したもの、粘っこくないもの、味が淡白なもの、煮立ての物。清らかな物、新鮮なもの、香りの良いもの、成分の良いのもの、「五味」が偏らないものなどである。これらはみんな、胃や腸にやさしい。つまり、胃や腸の滋養になるのである。だから食べるとよい。
胃に悪い十三種の食べ物 (月曜日, 15 5月 2017 13:46)
胃に悪い十三種の食べ物 胃や腸に優しくないのは、次のような食べ物だ。 生もの、 冷たいもの、 硬いもの、 粘っこいもの、 不潔なもの、 臭いもの、 生煮えのもの、 に過ぎたもの、 煮てから日が経ったもの、 果物でまだ熟していないもの、 古くなって本来の味を失ったもの、 五味に偏りがあるもの、 脂が多くてくどいもの。 それらは皆、胃や腸に優しくない。 口にすれば、胃腸を壊す。
鮮魚の塩漬け (日曜日, 09 4月 2017 09:37)
鮮魚の塩漬け 新鮮な魚に塩を薄くつけて日干しにし、1日か2日たったら軽くあぶり、薄めの切り身にして、酒にひたして食べる。そうすると、胃や腸に差しさわりがない。ただし、日にちがたったものは、消化が悪い。(貝原益軒養生訓)
肉食少なめに (月曜日, 03 4月 2017 10:24)
脂が多く生臭い魚は食べない (月曜日, 03 4月 2017 10:22)
脂が多く生臭い魚は食べない 生臭が強烈で脂の多い魚を食べてはいけない。魚の内臓は脂分が多い。食べないことだ。塩辛は特に消化が悪く、痰も生じる。(貝原養生訓)
鮮魚は胃腸にもたれない (月曜日, 03 4月 2017 10:21)
鮮魚は胃腸にもたれない 生魚は、生気があるので、上手に味付けして食べると、消化も早く、胃もたられしない。煮過ぎた魚肉、脂が多い魚肉、あるいは塩漬けして日数がたっている魚肉は、いずれも生気が失われており、胃や腸に滞りやすい。この道理をしらずに、生魚より塩漬けの魚な方がうまいなどといっては、笑われる。(貝原益軒養生訓)
魚や野菜の調理法 (月曜日, 27 3月 2017 11:48)
魚や野菜の調理法 大魚は小魚よりも脂が多く、胃や腸がもたれやすい。胃腸が虚弱な人(脾虚の人)は、たくさん食べてはいけない。薄切りにして食べると、消化されやすい。大きな鯉や鮒の場合は、大きく切ったものや丸ごと煮たものは気をふさぐ。薄く切ることだ。大根、人参、南瓜、蕪なども、大きく厚く切ってにると消化が悪いので、薄く切って煮るとよい。 (貝原益軒養生訓)
健康にブラスの五条件 (月曜日, 27 3月 2017 11:45)
健康にブラスの五条件 清らかなもの、香ばしいもの、柔らかそうなもの、味が軽めのもの、性質が良いもの。以上五つの食べ物を、好んで食べるようにしたい。健康に益(ブラス)になるが、害になることはない。これに反するものを食べてはいけない。このことは、中国書物にも記されている。 (貝原益軒養生訓)
中高年以降は食を減らせ (水曜日, 22 3月 2017 15:44)
中高年以降は食を減らせ 「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ。 (貝原益軒養生訓)
未消化の時は一食抜く (木曜日, 16 3月 2017 22:27)
未消化の時は一食抜く 朝食がまだ完全には消化されていないと思ったら、昼食は控えた方が良い。点心などは論外だ。昼食がまだ消化されていないと思ったら、夜食は控えた方がよい。前夜の食事がまだ残っていて、滞っているような時は翌日の朝は控えるか、食事の量を半分に減らし、酒や肉を断つことだ。食べ過ぎを治すのに、絶食にまさるものはないのてある。飲食を断てば、症状が軽い場合は、薬を使わなくても治る。 「養生の道」の何たるかを知らない者、特に女性は、その方面の知識がなく、食が滞る病気でも、早めに食事を進めるので、帰って病気が重くなる。粘っこい米湯などは、とりわけ害になる。むやみに勧めてはいけない。病状にもよるが、食べ過ぎが原因で病気になったひとは、1日や2日くらい食べなくても、何度もない。「邪気」が滞って、ただ単に腹が張っているだけなのだから。 (貝原益軒養生訓)
食あたりしたら (月曜日, 13 3月 2017 11:38)
食あたりしたら 食あたりには、「絶食」が一番だ。絶食が無理なら、食べる量を、普段の半分から三分の一に減らすことだ。食あたりした時は、早く入浴すると良い。魚や鳥の肉、魚や鶏の干物、生野菜、油濃いもの、粘っこいもの、硬いもの、餅、団子、干菓子、生菓子などを食べてはいけない。 (貝原益軒養生訓)
持病対策とは: (水曜日, 08 3月 2017 19:03)
持病対策とは 「宿疾」に良くない食べ物は、全部メモしておき、食べないようにする。宿疾とは、「持病」のことだ。ただちにかいが生じるものもあれば、時間がたってから害が出るものもある。即座に害が生じないからといって、安心して食べてはいけないのだ。(貝原益軒養生訓)
友人との飲食の心得 (月曜日, 06 3月 2017 14:42)
友人との飲食の心得 友人と同席して食事する時、「美食」を目の前にすると、つい食べ過ぎてしまう。 十分満足するまで飲んたり、食べたりするのはかいのは祸の元である。桜は五分咲を見るのがよく酒はほろ酔いぐらいがちょうどいい。興に乗って自戒するのを忘れないように。欲のおもむくままに飲んだりたべたりすれば、禍となって、わが身に返ってくる。楽しみの絶頂は、悲しみの始まりなのである。(貝原益軒養生訓)
新鮮なもの、旬のものが良い (火曜日, 21 2月 2017 13:38)
夕食はあっさりしたものを軽く (火曜日, 21 2月 2017 13:37)
夕食はあっさりしたものを軽く 「夕食」は、朝食に比べて滞りやすく、消化に時間がかかる。夕食は少ない方がよい。軽くて淡白な味のものが向いいている。副食の品数を多くするのはよくない。副食は、たくさん食べてはいけないのだ。魚や鳥などは、味が濃く、脂もあって、くどく、夕食にふさわしくない。山芋、人参、蕪、薩摩芋、慈姑(くわい)などのように、滞りやすく、気を塞ぐものは、夕食で多く食べてはいけない。一番好きましいのは、食べないことだ。 (貝原益軒養生訓)
十分食べたと感じたときは食べ過ぎ (木曜日, 16 2月 2017 14:46)
十分食べたと感じたときは食べ過ぎ 飲食物を日の前にすると、いっぱい食べたいという気持ちに駆(か)られ、ついたくさん食べてしまうことに気づかないのが人の常である。酒、食事、茶、湯のいずれにおいても、これぐらいと思う分量より少ない七、八分にし、まだ足りないと感じるあたりでやめておくことだ。食べた後で必ず腹いっぱいになったと感じるはず。食事時に十分に食べたと思う時は、食後に満腹を超えた状態になり、病気になるのである。 (貝原益軒養生訓)
度を越す食べ方はしない (木曜日, 16 2月 2017 14:45)
度を越す食べ方はしない 「大好物の料理」にありついたり、空腹だったり、格別美味しそうな珍味に出合ったり、数多くの料理が並んだりしても、特別な事情がない限り、自分を強く戒め、度を越すような食べ方をしてはいけない。 (貝原益軒養生訓)
夜食、夜酒の注意 (月曜日, 06 2月 2017 14:01)
夜食は、日が暮れてから早いいうちに取る。夜が更けてから食べるのはよくない。酒気や食気が体内を、よく循環して、消化がよく行われてから床に就くようにしないといけない。消化されないうちに寝ると。病気になる。 夜食、夜酒の注意続き… 夜食を取らない人も、食後すぐに寝てはいけない。早く寝ると食気が滞って病気になる。そもそも夜は体を動かす時間帯ではない。飲食で体に滋養を与えず、少々空腹感を覚えても、健康にさしわりはないのだ。 やむ得ない事情て夜食をとらざるを、与えないときは、早く時間にすませ、食べる量も少なめにするのが良い。「夜の飲酒」はいけない。仮に飲むとしても、日没後の早い時間に少なめにする。 (貝原益軒養生訓)
健康にブラスになるものを選べ (水曜日, 01 2月 2017 14:44)
健康にブラスになるものを選べ 食は、健康を保つためのもの。食べ物の選択では、性質がよく、滋養があって、体に益(プラス)になるものを、普段から選んで食べること。体にプラスにならず、マイナスにしかならないもの、どんなに味がよくでも口にすべきではない。体を温め、気をふさがない食べ物に限る。せっかく食べても吐いたり、気がふさがったり、腹が張ったりするような冷たい生物や辛くて熱いものは、体に悪い食べ物なのだ。(貝原益軒養生訓)
五味をバランスよく (水曜日, 01 2月 2017 14:41)
五味をバランスよく 一種類の味覚(甘味、酸味、辛味、苦味、塩味のどれか)に偏ってたべすぎることを「五味偏勝」という。 五味がちゃんと備わったものを少しずつ食べていれば、病気にはならない。どんな肉や野菜でも、同じものを続けざまに食べると、胃腸に滞って害が生じる。
満腹を避けよ (火曜日, 24 1月 2017 23:54)
満腹を避けよ 珍味と感じる料理や美味に思える料理でも、腹八分目か九分めでやめる。満腹までいくと「のちの禍」のもとになる。少しの間だけ欲をこらえたなら、のちの禍とは無縁でいられるのだ。少量の飲食で味の良さを堪能すれば、楽しみという点では、大量に飲食しまくって満腹になったのと変わりがなく、しかも、のちの禍がない。何事も十分すぎると、必ず後で禍となって返ってくるものだ。飲食で最も避けなければならないのは、満腹。初めに慎めば、のちの禍は絶対に訪れないのである。(貝原益軒養生訓)
飲食は控えめに (月曜日, 23 1月 2017 14:15)
飲食は控えめに 飲食は、空腹感を満たし、喉の渇きを潤すためであるから、当初の飢渇感が消えたら、それ以上むさばらないようにすべきである。「飲食の欲」を抑制できない人は、義理を忘れるような意志薄弱なところかある。そう言う人間は"口腹の輩"(食い意地が張った輩)といって、蔑まれる対象てある。食が過ぎたからといって、薬を使って消化を促せは、胃の気が楽の力に負けて本来の気の働きを失ってしまう。要注意だ。 (貝原益軒養生訓)
夜更かし厳禁 (月曜日, 16 1月 2017 09:21)
夜更かし厳禁 夜、本を読んだり人と語り合ったりする時間、三更(子の刻。午後十一時〜午前一時)まてとすべきである。日本の習慣にしたがって、一夜を子五等分(初更.二更.三更.四更.五更)すると、時を告げる太鼓の四ツ半(午後十一時)過ぎと九ツ午前零時)の間ぐらいに寝るとよい。深更までに眠らないと、高ぶった精神が鎮まるらないからだ。 (貝原益軒養生訓) ✨�☘️✨�☘️✨�☘️✨
居室は清潔に (土曜日, 14 1月 2017 10:16)
四つの損とは? (木曜日, 12 1月 2017 14:44)
長くやりすぎないこと! (月曜日, 09 1月 2017 10:06)
長くやりすぎないこと 長く歩き、長く座り、長く立ち、長く横になり、長く語ってはいけない。長く運動し続けると、気が減る。気楽にぶらぶらしていると、気がふさがる。気が減ること、気がふさがることは、いずれも体によくない。 、
修養五宜: (日曜日, 08 1月 2017 20:27)
修養の五宜 孫真人(唐代、医者、孫思邈)がいっている。 「『修養の五宜』といわれるものがある。髪は梳かす回数は多くでも宜しい。手を顔に当てても宜しい。歯はしばしば叩くと宜しい。唾液はいつも飲み込むと宜しい。気は常に練ると宜しい。練るとは、騒がしくせず、静かにしていることをいう。」
養生の四寡 (木曜日, 05 1月 2017 04:34)
邪念を少なくして「神気」(精神)を養う?欲を少なくして「静」を養う。飲食を、少なくして「胃」を養う。言葉数少なくして「気」を養う。以上を「養生の四寡」という。
ご詠歌舞踏も養生の道 (火曜日, 03 1月 2017 10:45)
ご詠歌舞踏も養生の道 古人は、詠歌や舞踏によって「血脈」を養った。詠歌は声高らかに歌を詠むのである。舞踏は手を舞わせ、足で踏む。今の時代でいうと、導引や按摩をして気を巡らすようなものである。 (貝原益軒養生訓)
気は万病の元 (水曜日, 14 12月 2016 21:23)
「怒ると気がのぼる。喜ぶと、気は緩やかになる。悲しむと気は消える。怖がると、気がめぐらなくなる。寒いと、気は閉じてしまう。暑いと、気が漏れる。驚くと、気が乱れる。動くと気が減る。憂いていると、気が結ばれてしまう」《皇帝内経》 どんな病気も皆、気から生じる。病気とは、気を病むことなのだ。 「養生の道」は、「気を調整する」ということになる。気を調整するとは、気を和らげ、平らかにすることだ。「気を養う道」は、気を減らさないことと、気をふさがないことである。気を和らげ、穏やかに保てば、この二つの心配はない。
長生の術 (火曜日, 13 12月 2016 19:59)
長生の術 「長生の術」の基本は、食欲や色欲を少なくし、心気を和やかに保ち、事に臨んで常に畏れ慎むという気持ちがあれば、しくじることはなく、おのずと血気が整い、自然に病気にならなくなる。そうなれば、長生きする。これが長生きの術だ。この術を信じて実行するなら、術には巨万の富を得る以上の貴い値打ちがあると気づくだろう。(貝原益軒)
花は半開を見る (火曜日, 13 12月 2016 19:58)
花は半開を見る 「花は盛りに月は隈なきをのみみるものかは」(花は満開、月は万月だけが鑑賞時ではない)と「徒然草」(第百三十七段)にもある。それが、粋な武士の美学だった。ただし、本居宣長は「玉勝間」の中で、兼好を"へそ曲りの似非風流"と痛罵している。「かの法師がいへる如くなるは、人の心にさかひたる後のよのさかしら心の、作り風流にして、まことのまやび心にはあらず。」
満足は心配の始まり (火曜日, 13 12月 2016 19:56)
満足は心配の始まり 万事に言える言葉、十分満足それ以上必要がなくなったときが、心配の始まりである。 酒はほろ酔い加減に飲むのがよく、花は半開をみる(八分咲きを眺める)のが良いと。至言である。酒は浴びるように飲めば、体を壊す。少し飲んでまだ物足りない方が、むしろその先の楽しみがあるというもので、後々のしんはの種もない。花が満開になれば、その先への期待はなくなり、やがて散っていくだけ。そこで昔の人はまだ満開ではない時こそ花の盛りだといったのである。(貝原養生訓)
中くらいをわきまえる (火曜日, 13 12月 2016 19:51)
中くらいをわきまえる 「養生の道」は、「なかくらいを守る」のが大事だ。中くらい守るとは、過不足のないことをいう。食事は空腹感が満たされたら、そこでやめておく。間違っても、好き勝手に食べ続けない。これがなたくらいを守るということだ。まのごとは、すべてこのようにすべきである。(貝原養生訓)
元気の保存と循環 (火曜日, 13 12月 2016 19:48)
元気の保存と循環 人体の「一生の源」「命の主」は、「気」である。よって、養生に良く励む者は、いつも元気を大切にして減らさない。静かにすることで元気を長持ちさせ、ときには運動をして元気を全身に巡らせる。気を保つこと、気を循環させること。この二つが備わっていないと、気を養うことは難しい。「動」「静」のタイミングを間違えないこと、これが「気を養う道」である。(貝原益軒養生訓)
夜中の大風雨、雷 (火曜日, 13 12月 2016 19:47)
夜中の大風雨、雷 風雨や雷が激しいときは、天の威力を恐れ、夜中であっても必ず起きて衣服を改め、きちんと座ること、横になってはいけないのである。 (貝原益軒養生訓)
長生の術 (木曜日, 08 12月 2016 18:07)
「長生の術」の基本は、食欲や色欲を少なくし、心気を和やかに保ち、事に臨んで常に畏れ慎むという気持ちがあれば、しくじることはなく、おのずと血気が整い、自然に病気にならなくなる。そうなれば、長生きする。これが長生きの術だ。この術を信じて実行するなら、術には巨万の富を得る以上の貴い値打ちがあると気づくだろう。(貝原益軒)
分相応に生きよ (木曜日, 08 12月 2016 18:04)
どんなことも自分の「実力」とうものを考えないといけない。実力が及ばないのに強引にそのわざを行えば、気が減って病気になるのがオチだ。分不相応な努力は、するだけ無駄である。 (貝原益軒養生訓)
言葉数は少なく (水曜日, 07 12月 2016)
心はいつもゆったりとして静かで、せわしげでなく、穏やかに保たないといけない。特に喋るときは、物静かな口調で言葉数を少なくし、余計なことを口にしてはならない。そうすることが、気を養う効果的な方法である。 (貝原益軒養生訓)
「養生の道』を守って… (火曜日, 06 12月 2016 13:23)
「養生の道」を守って体の健康を保ち、長生きすればするほど幸せに感じるのである。 「養生の道」を守って体の健康を保ち、長生きすればするほど幸せに感じるのである。 『尚書』(中国最古の歴史書『書経』の別名)は、長寿を「五福」(長寿、富貴、康寧、好徳、善終)の第一に挙げている。長生きをすることはあらゆる幸福の根元ということである。 (貝原益軒)
しばしの我慢 (木曜日, 01 12月 2016 13:33)
しばしの我慢 一時の浮ついた気分に突き働かされて好き勝手にすると、一生の持病になっなり、その場で命が危うくなったりすることもる。大きな祸は、しばしの間、我慢できなかったことで起こるものなのだ。用心しないといけない。 (貝原益軒養生訓)
養生の基本は楽しむこと (木曜日, 24 11月 2016 13:46)
聖人は、折に触れて楽しみを説く。凡人の愚かな尺度では、聖人の心を推し量るのは難しいが、楽しみというのは、生まれつき備わった天性ともいうべきもの。楽しまないと、天地の道理にそむくことになる。「養生の道」を常にわきまえて、欲を抑えながら楽しむと良い。楽しむ気持ちを忘れないことが養生の本意である。 (貝原益軒養生訓)
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ご詠歌舞踏も養生の道 (日曜日, 03 1月 2021 08:42)
ご詠歌舞踏も養生の道
古人は、詠歌や舞踏によって「血脈」を養った。詠歌は声高らかに歌を詠むのである。舞踏は手を舞わせ、足で踏む。今の時代でいうと、導引や按摩をして気を巡らすようなものである。
小欲は大病のもと (月曜日, 26 2月 2018 17:27)
小欲は大病のもと
健康なときに予防しておけば、病気にならない。病気になってから薬を飲んでも、病気は治りにくいし、治るのも遅い。小欲を我慢しないと、大きな病気になる。小欲をこらえのはさほど難しくない。大病を患ってからでは、大きな苦痛を伴う。だから、健康なときに、病苦を想像して後の禍を警戒しないといけないのである。
度を越す食べ方はしない (金曜日, 16 2月 2018 15:26)
度を越す食べ方はしない
「大好物の料理」にありついたり、空腹だったり、格別美味しそうな珍味に出合ったり、数多くの料理が並んだりしても、特別な事情がない限り、自分を強く戒め、度を越すような食べ方をしてはいけない。
夕食はあっさりしたものを軽く (金曜日, 16 2月 2018 15:24)
夕食はあっさりしたものを軽く
「夕食」は、朝食に比べて滞りやすく、消化に時間がかかる。夕食は少ない方がよい。軽くて淡白な味のものが向いいている。副食の品数を多くするのはよくない。副食は、たくさん食べてはいけないのだ。魚や鳥などは、味が濃く、脂もあって、くどく、夕食にふさわしくない。山芋、人参、蕪、薩摩芋、慈姑(くわい)などのように、滞りやすく、気を塞ぐものは、夕食で多く食べてはいけない。一番好きましいのは、食べないことだ。
十分食べたと感じたときは食べ過ぎ (金曜日, 16 2月 2018 15:23)
十分食べたと感じたときは食べ過ぎ
飲食物を日の前にすると、いっぱい食べたいという気持ちに駆(か)られ、ついたくさん食べてしまうことに気づかないのが人の常である。酒、食事、茶、湯のいずれにおいても、これぐらいと思う分量より少ない七、八分にし、まだ足りないと感じるあたりでやめておくことだ。食べた後で必ず腹いっぱいになったと感じるはず。食事時に十分に食べたと思う時は、食後に満腹を超えた状態になり、病気になるのである。
多食を避ける心がけ (土曜日, 03 2月 2018 07:41)
多食を避ける心がけ
「御飯」は、人を良く養ってくれる反面、人に害を与えることもよくある。だから、御飯をいっぱい食べてはいけない。いつも食べる「適量」を決めておくことだ。御飯をいっぱい食べると、胃腸に大きな負担をかけ、元気が奪われる。同じ食べ過ぎでも、御飯の食べ過ぎは、ほかの食べものに比べて、消化に時間がかかり、害が大きいのだ。
夜更かし厳禁 (火曜日, 16 1月 2018 11:16)
夜更かし厳禁
夜、本を読んだり人と語り合ったりする時間、三更(子の刻。午後十一時〜午前一時)まてとすべきである。日本の習慣にしたがって、一夜を子五等分(初更.二更.三更.四更.五更)すると、時を告げる太鼓の四ツ半(午後十一時)過ぎと九ツ午前零時)の間ぐらいに寝るとよい。深更までに眠らないと、高ぶった精神が鎮まるらないからだ。
居室は清潔に (日曜日, 14 1月 2018 19:31)
居室は清潔に
外の環境が清潔だと、その流れで中も清らかになるものだ。「外が内を養う」という真理(図式)があるのだ、だから、居室は、ちりやほこりを払っていつもきれいし、前庭も、使用人に命じて毎日きれいに掃き清めさせることだ。心を清め、体を動かすことは、養生の補助的な役割を果たすのである。
四つの損とは? (金曜日, 12 1月 2018 14:13)
四つの損とは?
唐椿(名医者) 撰の『病源集』(6巻)に、「四損』の戒めがある。遠くへ唾をはくと、「気が損なわれる。長時間寝ると、『神』(精神、思惟、思考)を損なう。汗を流しすぎると、「気」が損なわう。速く歩きすぎると「筋」を損なう」とある
長くやりすぎないこと (火曜日, 09 1月 2018 09:31)
長くやりすぎないこと
長く歩き、長く座り、長く立ち、長く横になり、長く語ってはいけない。長く運動し続けると、気が減る。気楽にぶらぶらしていると、気がふさがる。気が減ること、気がふさがることは、いずれも体によくない。
養生の四大要 (水曜日, 27 12月 2017 14:13)
養生の四大要:
「内欲」を少くなくし、「外邪」の浸入を防ぎ、時々は「体」を動かし、「睡眠時間」は少なくする。この四つが「養生の大要」である。
諸病は気から (金曜日, 15 12月 2017 22:53)
諸病は気から
「怒ると気がのぼる。喜ぶと、気は緩やかになる。悲しむと気は消える。怖がると、気がめぐらなくなる。寒いと、気は閉じてしまう。暑いと、気が漏れる。驚くと、気が乱れる。動くと気が減る。憂いていると、気が結ばれてしまう」《皇帝内経》
どんな病気も皆、気から生じる。病気とは、気を病むことなのだ。
中くらいをわきまえる (月曜日, 04 12月 2017 08:58)
中くらいをわきまえる
「養生の道」は、「なかくらいを守る」のが大事だ。中くらい守るとは、過不足のないことをいう。食事は空腹感が満たされたら、そこでやめておく。間違っても、好き勝手に食べ続けない。これがなたくらいを守るということだ。まのごとは、すべてこのようにすべきである。
自分を欺くな (水曜日, 15 11月 2017 17:03)
自分を欺くな
養生で重要なのは.「自分を欺く」ことを戒め、ひたすら我慢できるかということだ。自分を欺くのはよくないと分かっていながら、それを回避しょうとせずにやってしまう心の弱さをいう。悪ことと知りつつやってしまうのは、そうすることを心底から悪ことだと思っていないからである。それが「自らを欺く」ということの本質である。
食事一つとっても、沢山食べてはいけないと分かっていても、そうする行為を心底から嫌悪する気持ちにならない限り、たくさん食べてしまう。自らを欺いているのだ。食事以外については、推して知るべしである。
気を倹約すること (水曜日, 15 11月 2017 17:02)
倹約すること
「気を養う秘訣」は、「嗇」という字を意識することだ。「老子」にもそういう意味のことが出ている。嗇は惜しむこと。元気を惜しんで消耗させない心がけである。例えば、吝嗇な人が、財産がいっぱいあるのに、出し惜しんで他人に与えないようなものだ。それくらい、気を大切にして惜しめば元気が減らず、長命になるのてある。
完璧を求めるな (水曜日, 15 11月 2017 17:00)
完璧を求めるな
あらゆる場面で完璧さを追求すると、心の負担となって楽しくない。禍は、そんな心の状態から生まれるのである。他人が自分に自分に対して完璧に接してくれることを求める余り、他人に足りない部分を怒ったり、咎め立てたりすれば、心の病気になる。だから、日常生活での飲食、衣服、器物、住居、庭の草木に対しても、完璧な美しさを求めてはいけないのだ。少しでも良けれ、それで十分ではないか。完全無欠を望んではいけない。そういった試行錯誤は、気を養う工夫につながっているのである。
口数を慎むことの医学的効用 (月曜日, 06 11月 2017 22:58)
言葉づかいに注意るし、無用な言葉に口にせず言葉を少なくすることだ。口数が多いと、例外なく気が減り、のぼせてしまう。元気がおよび、ただしくそなわれるのである。言葉を慎むことは、徳を養うことにつながり、体を養生する道でもあるのだ。
習慣の恐ろしさ (土曜日, 04 11月 2017 17:19)
習慣の恐ろしさ
総じて言えるのは、よいことも悪いことも、習慣から起こるということだ。「養生の慎み」や努力も例外ではない。さぼらずに養生に励むことも、欲を慎み我慢することも、習得に努力すれば、好結果につながり、やがてそれが習慣となって苦痛に思わなくなる。逆に欲を慎まないで悪い習慣になじみ、それが習い性になってからでは、慎み努力しょうとどんなにあがいても、苦痛を、感じるばかりで辛抱しきれなくなる。
( 貝原益軒養生訓)
「忍の」の一字を守れ (金曜日, 27 10月 2017 12:22)
「忍の」の一字を守れ
古い諺に「忍は身の宝なり」というのがある。我慢すれば
災いは訪れず、我慢できないと災いに見舞われる。「忍ぶ」とは。こらえることである。欲を抑えることをいう。怒りと欲は耐え忍ばないといけない。大まかに言うと、怒りや欲をこらえるのが養生の道である。「忍」の一文字を守らなければならない。
楽しめば長生きできる (水曜日, 25 10月 2017 09:21)
楽しめば長生きできる
例え貧しくでも、身分が低くても、「養生の道」を楽しみながら毎日を送れるなら、大なる幸福といえないか。そういう生き方をすれば、同じ1日を過ごすにしても、時間が長く感じられ、楽しみも多くなるはずである。ましてや一年を過ごすであれば、四季折々の楽しみなが、毎日毎日、とても素晴らしく感じられるのではなかろか。
夜食、夜酒の注意 (月曜日, 23 10月 2017 17:46)
夜食、夜酒の注意
夜食は、日が暮れてから早いいうちに取る。夜が更けてから食べるのはよくない。酒気や食気が体内を、よく循環して、消化がよく行われてから床に就くようにしないといけない。消化されないうちに寝ると。病気になる。
夜食を取らない人も、食後すぐに寝てはいけない。早く寝ると食気が滞って病気になる。そもそも夜は体を動かす時間帯ではない。飲食で体に滋養を与えず、少々空腹感を覚えても、健康にさしわりはないのだ。
やむ得ない事情て夜食をとらざるを、与えないときは、早く時間にすませ、食べる量も少なめにするのが良い。「夜の飲酒」はいけない。仮に飲むとしても、日没後の早い時間に少なめにする。
1日二食で十分 (月曜日, 23 10月 2017 17:37)
1日二食で十分
江戸時代の食事は、朝食(午前八時)と夕食(午後二時。五時説もある)の一日2回で、一食に付き一汁三菜が普通。1日三食は、元禄時代一六八八〜一七〇四年)から始まったと言われている。白米が一般化したのも、その時期。ただし、将軍家は別で、五代将軍綱吉(在位一六八〇〜一七〇九)は「朝は一汁三菜、夕御膳は一汁五菜、ご夜食一汁三菜、朝夕共に随分軽き品召し上候」
(側用人、柳沢吉保『柳沢秘蔵雑実記』。享保の改革で知られる八代将軍吉宗
(在位一七一六〜一七四五)は、1日二食で十分といって、それを守った。
控えめが、ちょうど良い (月曜日, 23 10月 2017 17:35)
控えめが、ちょうど良い
食事の量を「控えめ」にして日々を過ぎこすと、栄養不足で痩せ衰える。と俗にいうが、それは、養生の何たるかを知らない者のいうことだ。人は生まれつき欲深くできでいるので、日々控えるようにして過ごすと、ちょうど良い塩梅になるのである。
中高年以降は食を減らせ (月曜日, 23 10月 2017 16:50)
中高年以降は食を減らせ
「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ
病弱な人の食べ方 (月曜日, 23 10月 2017 16:48)
病弱な人の食べ方
病気にかちな虚弱体質の人は、いつも魚やとの肉に美味し味付けをしたものを、少しずつ食べるとよい。あらゆる食べ物に共通するのは、新鮮で「生気」に満ちたものを食べないといけないということだ。日が経って臭いが悪くなり、色も味も変化しているものは、例外なく「気」をふさぎ、消化を悪くする。食べてはいけない。
健康にブラスの五条件: (月曜日, 23 10月 2017 16:46)
健康にブラスの五条件:
清らかなもの、香ばしいもの、柔らかそうなもの、味が軽めのもの、性質が良いもの。以上五つの食べ物を、好んで食べるようにしたい。健康に益(ブラス)になるが、害になることはない。これに反するものを食べてはいけない。このことは、中国書物にも記されている。
暴飲暴食が短命の原因 (月曜日, 23 10月 2017 16:40)
暴飲暴食が短命の原因
酒食の度を、越したとき、あるいは、飲食すべきではない時刻に飲食して、生物、冷たいもの、体によくない成分のものなどを口にし、何度も下痢するようなことがあると、確実に胃の気が減る。そういうことが何度も重なると、元気が衰えて短命になる。注意しないといけない。
養生の道簡単 (日曜日, 22 10月 2017 22:51)
養生の道は簡単
「養生の道」に多言は無用。飲食を少なくし、病気を助長するような物を食べず、色欲を慎み、精気を惜しみ、怒り、哀しみ、憂い、思いの度を超えさない。
風、寒、暑、湿、の外邪を防ぎ、時々は運動したり、散歩をし、寝るべき時刻でもないのに横になたりせず、食気のめぐりが良くなるように努める。そうすることが、「養生の要」である。
節度守る (日曜日, 22 10月 2017 22:46)
節度守る
飲食は体を養い、睡眠は気を養う。だが、飲食の節度を超えてしまうと、胃や腸に害がある。横になって眠るにしても、寝るべき時刻でないと「元気」を消耗する。この二つのことは、体を養おうとして、かえって体を損なう例である。
新鮮なもの、旬のものが良い (水曜日, 18 10月 2017 19:48)
新鮮なもの、旬のものが良い
酸っぱい味がする御飯、腐ったような臭いが漂う魚、爛れたように見える肉、色が良くないもの、臭いが良くないもの、煮すぎて「飪(にえばな)」(煮え花。煮え頃)をいしたのもなどは、食べない。朝夕の食事時以外の時刻に食べてはいけない。
副食の役割 (水曜日, 18 10月 2017 19:47)
副食の役割
飲食のうち「ご飯」は、たっぷり食べないと、空腹感が満たされない。「吸い物」はご飯に味を加えるためのものだ。「肉」はいっぱい食べなくても、それで事足りる。少し食べて食を進め、気を養うとよい。野菜は穀物や肉では足りない滋養を補い、消化しやすくする。穀物も肉も野菜も、それぞれ食べなければならない理由があるのだ。しかし、いっぱい食べてはいけない。
老人の心がけ (水曜日, 18 10月 2017)
老人の心がけ
胃や腸が弱い人、特に老人、美味しい食事の時ほど我慢するようにしないといけない。度を超してはならない。意思が弱いと、欲に負ける。心を強く持って、欲に勝つようにすべきである。
肉は穀物より少なく (水曜日, 18 10月 2017)
肉は穀物より少なく
体は、「元気」が資本だ。雑穀物や肉で滋養を得ると、元気が湧き出して止まらない。
穀物と肉は元気を補ってくれる。だからと言って、食べ過ぎて元気を奪われないように。
元気が穀物や肉を圧倒するようなら、長生きできるが、その逆に、穀物が元気を圧倒するようだと、短命になる。「穀物は肉に勝つべし、肉はは穀物に勝つたしむべからず」(穀物は肉より多く食べるべきで、肉を穀物より多く食べてはいけない)と昔の人は戒めたものだ。
友人との飲食の心得 (水曜日, 18 10月 2017 19:43)
友人との飲食の心得
友人と同席して食事する時、「美食」を目の前にすると、つい食べ過ぎてしまう。
十分満足するまで飲んたり、食べたりするのはかいのは祸の元である。桜は五分咲を見るのがよく酒はほろ酔いぐらいがちょうどいい。興に乗って自戒するのを忘れないように。欲のおもむくままに飲んだりたべたりすれば、禍となって、わが身に返ってくる。楽しみの絶頂は、悲しみの始まりなのである。
食あたりしたら (水曜日, 18 10月 2017 19:41)
食あたりしたら
食あたりには、「絶食」が一番だ。絶食が無理なら、食べる量を、普段の半分から三分の一に減らすことだ。食あたりした時は、早く入浴すると良い。魚や鶏の肉、魚や鶏の干物、生野菜、油濃いもの、粘っこいもの、硬いもの、餅、団子、干菓子、生菓子などを食べてはいけない。
未消化の時は一食抜く (水曜日, 18 10月 2017 19:40)
未消化の時は一食抜く
朝食がまだ完全には消化されていないと思ったら、昼食は控えた方が良い。点心などは論外だ。昼食がまだ消化されていないと思ったら、夜食は控えた方がよい。前夜の食事がまだ残っていて、滞っているような時は翌日の朝は控えるか、食事の量を半分に減らし、酒や肉を断つことだ。食べ過ぎを治すのに、絶食にまさるものはないのてある。飲食を断てば、症状が軽い場合は、薬を使わなくても治る。
「養生の道」 (水曜日, 18 10月 2017 19:39)
「養生の道」の何たるかを知らない者、特に女性は、その方面の知識がなく、食が滞る病気でも、早めに食事を進めるので、帰って病気が重くなる。粘っこい米湯などは、とりわけ害になる。むやみに勧めてはいけない。病状にもよるが、食べ過ぎが原因で病気になったひとは、1日や2日くらい食べなくても、何度もない。「邪気」が滞って、ただ単に腹が張っているだけなのだから。
調味料の役割とは (水曜日, 18 10月 2017 19:37)
調味料の役割とは
聖人(孔子)は醤(あえしお)がないと食事をなさらなかった。それが「食養生の道」というものだ。醤とは、醤油のことではなく、料理に加える調味料のことである。今の時代でいうなら、塩、酒、醤油、酢、蓼、生姜、山葵、胡椒、芥子、山椒など、それぞれの料理に合う調味料がある。それらを加味すると、料理の毒を制することがある。ただ味を良くするだけではないのだ。
中高年以降は食を減らせ (水曜日, 18 10月 2017 19:36)
中高年以降は食を減らせ
「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ。
健康にブラスの五条件: (水曜日, 18 10月 2017 19:35)
健康にブラスの五条件:
清らかなもの、香ばしいもの、柔らかそうなもの、味が軽めのもの、性質が良いもの。以上五つの食べ物を、好んで食べるようにしたい。健康に益(ブラス)になるが、害になることはない。これに反するものを食べてはいけない。このことは、中国書物にも記されている。
魚や野菜の調理法 (水曜日, 18 10月 2017 19:34)
魚や野菜の調理法
大魚は小魚よりも脂が多く、胃や腸がもたれやすい。胃腸が虚弱な人(脾虚の人)は、たくさん食べてはいけない。薄切りにして食べると、消化されやすい。大きな鯉や鮒の場合は、大きく切ったものや丸ごと煮たものは気をふさぐ。薄く切ることだ。大根、人参、南瓜、蕪なども、大きく厚く切って煮ると消化が悪いので、薄く切って煮るとよい。
鮮魚は胃腸にもたれない (水曜日, 18 10月 2017 19:33)
鮮魚は胃腸にもたれない
生魚は、生気があるので、上手に味付けして食べると、消化も早く、胃もたられしない。煮過ぎた魚肉、脂が多い魚肉、あるいは塩漬けして日数がたっている魚肉は、いずれも生気が失われており、胃や腸に滞りやすい。この道理をしらずに、生魚より塩漬けの魚な方がうまいなどといっては、笑われる。
脂が多く生臭い魚は食べない
生臭が強烈で脂の多い魚を食べてはいけない。魚の内臓は脂分が多い。食べないことだ。塩辛は特に消化が悪く、痰も生じる。
肉食少なめに (水曜日, 18 10月 2017 19:31)
肉食少なめに
日本人は胃腸が弱いので、各種獣肉は良くない。いっぱい食べてはいけない。いか、たこなども、たくさん食べてはいけない。消化しにくいからだ。鶏や家鴨の卵を丸ごと煮たものも、気を塞ぐのでよくない。俗に「ふわふわ」と言っている「炒り卵」は大丈夫だ。肉でも野菜でも、大きく切ったものとか、丸ごと煮たものは、気を塞ぐので、消化されにくたい。
鮮魚の塩漬け (水曜日, 18 10月 2017 19:31)
鮮魚の塩漬け
新鮮な魚に塩を薄くつけて日干しにし、1日か2日たったら軽くあぶり、薄めの切り身にして、酒にひたして食べる。そうすると、胃や腸に差しさわりがない。ただし、日にちがたったものは、消化が悪い。
野菜、菌類、海藻の調理法 (水曜日, 18 10月 2017 19:29)
野菜、菌類、海藻の調理法:
くこ、うこぎ、ひゆ、菊、ちぐさ、昼顔の葉などは、若葉を蒸し、乾したものを吸い物にし、味噌で和える。菊の花はなまで乾す。どれも虚弱体質の人むきである。古い葉っぱは硬い。海菜は体冷やすので、老人や弱い人にはよくない。昆布をいっぱい食べると気をふさぐ。
胃腸が弱くて生野菜が苦手な人は、「乾燥させたもの」を煮て食べると良い。冬の季節なら大根を薄く切って乾す。椎茸、松露(キノコの一種)岩茸(高山に生える高級キノコ)も乾したものが良い。松茸の塩漬けも良い。夕顔(ウリ科の植物)は切って一晩塩に漬け、押しぶたをして重石を乗せて乾したものがよい。干瓢にしても良い。白藷(芋の一種)の茎に熱湯をかけ、日に乾す。これらは皆、体の弱い人が食べるのに向いている。
口に合わないものを無理に食べるな (水曜日, 18 10月 2017 19:26)
口に合わないものを無理に食べるな
「口に似合わないもの」は、滋養にならない。むしろ、害になるくらいだ。たとえ自分のために手間ひまかけて調理してくれた食事たったとしても、好みに合わず、害になるかもしれないとお思ったら、口にしない方が賢明である。あるいは、好みに合う味であっても、その前の食事が十分消化されておらず、気乗りがしないというのであれば、食べない方が無難である。そうはいっても、腕によりをかけて振る舞ってもらった料理に箸をつけないのは心苦しいもの。そういう時は、家の使用人などに食べさせるようにすると、自分て食べなくても気分は悪くない。
よその宴席に招かれた時も、食べたくない料理はくちにしてはいけない。一番良くないのは、味が気に入ったからといって、たくさん食べることだ。
飲食は少量で我慢 (水曜日, 18 10月 2017 19:24)
飲食は少量で我慢
食欲を抑え、我慢するといっても、そんなに長い時間ではない。食事をするわずかの間だけ、欲を我慢するだけだ。それに控える分量も多いわけではない。「御飯」なら、ほんの二口か三口、「副食」では、たったの一切れか二切れ程度、欲をちょっと我慢し食べないようにすれば、害は生じないのである。「酒」も同じだ。酒量の多い人でも、少し我慢して飲みすぎないようにすれば、健康を損ねることもないのだ。
暴飲暴食が短命の原因 (水曜日, 18 10月 2017 19:22)
暴飲暴食が短命の原因
酒食の度を、越したとき、あるいは、飲食すべきではない時刻に飲食して、生物、冷たいもの、体によくない成分のものなどを口にし、何度も下痢するようなことがあると、確実に胃の気が減る。そういうことが何度も重なると、元気が衰えて短命になる。注意しないといけない。
酒食後の軽いケア (水曜日, 18 10月 2017 19:21)
酒食後の軽いケア
酒食後に酔っばらったと感じたら、空を仰いて深呼吸し、酒気を吐き出すことだ。それから両手で顔、腹、腰を撫でさすり、気の循環が良くなるようにする。
食事後は軽い運動を (水曜日, 18 10月 2017 19:20)
食事後は軽い運動を
若い人は、「食後」に弓を射てり、槍やや太刀の稽古をしたりして、体を動かし、良く歩くことだ。ただし、過激にならないように。老人は、気力や体力と相談しながら、軽めに運動する。脇息(肘掛け)に寄りかかった楽な姿勢で、ずっと座っていてはいけない。気血が滞って、食べたものの消化が悪くなる。