コメント: 113
  • #113

    ご詠歌舞踏も養生の道 (日曜日, 03 1月 2021 08:42)

    ご詠歌舞踏も養生の道
    古人は、詠歌や舞踏によって「血脈」を養った。詠歌は声高らかに歌を詠むのである。舞踏は手を舞わせ、足で踏む。今の時代でいうと、導引や按摩をして気を巡らすようなものである。

  • #112

    小欲は大病のもと (月曜日, 26 2月 2018 17:27)

    小欲は大病のもと
    健康なときに予防しておけば、病気にならない。病気になってから薬を飲んでも、病気は治りにくいし、治るのも遅い。小欲を我慢しないと、大きな病気になる。小欲をこらえのはさほど難しくない。大病を患ってからでは、大きな苦痛を伴う。だから、健康なときに、病苦を想像して後の禍を警戒しないといけないのである。

  • #111

    度を越す食べ方はしない (金曜日, 16 2月 2018 15:26)

    度を越す食べ方はしない
    「大好物の料理」にありついたり、空腹だったり、格別美味しそうな珍味に出合ったり、数多くの料理が並んだりしても、特別な事情がない限り、自分を強く戒め、度を越すような食べ方をしてはいけない。

  • #110

    夕食はあっさりしたものを軽く (金曜日, 16 2月 2018 15:24)

    夕食はあっさりしたものを軽く
    「夕食」は、朝食に比べて滞りやすく、消化に時間がかかる。夕食は少ない方がよい。軽くて淡白な味のものが向いいている。副食の品数を多くするのはよくない。副食は、たくさん食べてはいけないのだ。魚や鳥などは、味が濃く、脂もあって、くどく、夕食にふさわしくない。山芋、人参、蕪、薩摩芋、慈姑(くわい)などのように、滞りやすく、気を塞ぐものは、夕食で多く食べてはいけない。一番好きましいのは、食べないことだ。

  • #109

    十分食べたと感じたときは食べ過ぎ (金曜日, 16 2月 2018 15:23)

    十分食べたと感じたときは食べ過ぎ
    飲食物を日の前にすると、いっぱい食べたいという気持ちに駆(か)られ、ついたくさん食べてしまうことに気づかないのが人の常である。酒、食事、茶、湯のいずれにおいても、これぐらいと思う分量より少ない七、八分にし、まだ足りないと感じるあたりでやめておくことだ。食べた後で必ず腹いっぱいになったと感じるはず。食事時に十分に食べたと思う時は、食後に満腹を超えた状態になり、病気になるのである。

  • #108

    多食を避ける心がけ (土曜日, 03 2月 2018 07:41)

    多食を避ける心がけ
    「御飯」は、人を良く養ってくれる反面、人に害を与えることもよくある。だから、御飯をいっぱい食べてはいけない。いつも食べる「適量」を決めておくことだ。御飯をいっぱい食べると、胃腸に大きな負担をかけ、元気が奪われる。同じ食べ過ぎでも、御飯の食べ過ぎは、ほかの食べものに比べて、消化に時間がかかり、害が大きいのだ。

  • #107

    夜更かし厳禁 (火曜日, 16 1月 2018 11:16)

    夜更かし厳禁
    夜、本を読んだり人と語り合ったりする時間、三更(子の刻。午後十一時〜午前一時)まてとすべきである。日本の習慣にしたがって、一夜を子五等分(初更.二更.三更.四更.五更)すると、時を告げる太鼓の四ツ半(午後十一時)過ぎと九ツ午前零時)の間ぐらいに寝るとよい。深更までに眠らないと、高ぶった精神が鎮まるらないからだ。

  • #106

    居室は清潔に (日曜日, 14 1月 2018 19:31)

    居室は清潔に
    外の環境が清潔だと、その流れで中も清らかになるものだ。「外が内を養う」という真理(図式)があるのだ、だから、居室は、ちりやほこりを払っていつもきれいし、前庭も、使用人に命じて毎日きれいに掃き清めさせることだ。心を清め、体を動かすことは、養生の補助的な役割を果たすのである。

  • #105

    四つの損とは? (金曜日, 12 1月 2018 14:13)

    四つの損とは?
    唐椿(名医者) 撰の『病源集』(6巻)に、「四損』の戒めがある。遠くへ唾をはくと、「気が損なわれる。長時間寝ると、『神』(精神、思惟、思考)を損なう。汗を流しすぎると、「気」が損なわう。速く歩きすぎると「筋」を損なう」とある

  • #104

    長くやりすぎないこと (火曜日, 09 1月 2018 09:31)

    長くやりすぎないこと
    長く歩き、長く座り、長く立ち、長く横になり、長く語ってはいけない。長く運動し続けると、気が減る。気楽にぶらぶらしていると、気がふさがる。気が減ること、気がふさがることは、いずれも体によくない。

  • #103

    養生の四大要 (水曜日, 27 12月 2017 14:13)

    養生の四大要:
    「内欲」を少くなくし、「外邪」の浸入を防ぎ、時々は「体」を動かし、「睡眠時間」は少なくする。この四つが「養生の大要」である。

  • #102

    諸病は気から (金曜日, 15 12月 2017 22:53)

    諸病は気から
    「怒ると気がのぼる。喜ぶと、気は緩やかになる。悲しむと気は消える。怖がると、気がめぐらなくなる。寒いと、気は閉じてしまう。暑いと、気が漏れる。驚くと、気が乱れる。動くと気が減る。憂いていると、気が結ばれてしまう」《皇帝内経》
    どんな病気も皆、気から生じる。病気とは、気を病むことなのだ。

  • #101

    中くらいをわきまえる (月曜日, 04 12月 2017 08:58)

    中くらいをわきまえる
    「養生の道」は、「なかくらいを守る」のが大事だ。中くらい守るとは、過不足のないことをいう。食事は空腹感が満たされたら、そこでやめておく。間違っても、好き勝手に食べ続けない。これがなたくらいを守るということだ。まのごとは、すべてこのようにすべきである。

  • #100

    自分を欺くな (水曜日, 15 11月 2017 17:03)

    自分を欺くな
    養生で重要なのは.「自分を欺く」ことを戒め、ひたすら我慢できるかということだ。自分を欺くのはよくないと分かっていながら、それを回避しょうとせずにやってしまう心の弱さをいう。悪ことと知りつつやってしまうのは、そうすることを心底から悪ことだと思っていないからである。それが「自らを欺く」ということの本質である。
    食事一つとっても、沢山食べてはいけないと分かっていても、そうする行為を心底から嫌悪する気持ちにならない限り、たくさん食べてしまう。自らを欺いているのだ。食事以外については、推して知るべしである。

  • #99

    気を倹約すること (水曜日, 15 11月 2017 17:02)

    倹約すること
    「気を養う秘訣」は、「嗇」という字を意識することだ。「老子」にもそういう意味のことが出ている。嗇は惜しむこと。元気を惜しんで消耗させない心がけである。例えば、吝嗇な人が、財産がいっぱいあるのに、出し惜しんで他人に与えないようなものだ。それくらい、気を大切にして惜しめば元気が減らず、長命になるのてある。

  • #98

    完璧を求めるな (水曜日, 15 11月 2017 17:00)

    完璧を求めるな
    あらゆる場面で完璧さを追求すると、心の負担となって楽しくない。禍は、そんな心の状態から生まれるのである。他人が自分に自分に対して完璧に接してくれることを求める余り、他人に足りない部分を怒ったり、咎め立てたりすれば、心の病気になる。だから、日常生活での飲食、衣服、器物、住居、庭の草木に対しても、完璧な美しさを求めてはいけないのだ。少しでも良けれ、それで十分ではないか。完全無欠を望んではいけない。そういった試行錯誤は、気を養う工夫につながっているのである。

  • #97

    口数を慎むことの医学的効用 (月曜日, 06 11月 2017 22:58)

    言葉づかいに注意るし、無用な言葉に口にせず言葉を少なくすることだ。口数が多いと、例外なく気が減り、のぼせてしまう。元気がおよび、ただしくそなわれるのである。言葉を慎むことは、徳を養うことにつながり、体を養生する道でもあるのだ。

  • #96

    習慣の恐ろしさ (土曜日, 04 11月 2017 17:19)

    習慣の恐ろしさ
    総じて言えるのは、よいことも悪いことも、習慣から起こるということだ。「養生の慎み」や努力も例外ではない。さぼらずに養生に励むことも、欲を慎み我慢することも、習得に努力すれば、好結果につながり、やがてそれが習慣となって苦痛に思わなくなる。逆に欲を慎まないで悪い習慣になじみ、それが習い性になってからでは、慎み努力しょうとどんなにあがいても、苦痛を、感じるばかりで辛抱しきれなくなる。
    ( 貝原益軒養生訓)

  • #95

    「忍の」の一字を守れ (金曜日, 27 10月 2017 12:22)

    「忍の」の一字を守れ
    古い諺に「忍は身の宝なり」というのがある。我慢すれば
    災いは訪れず、我慢できないと災いに見舞われる。「忍ぶ」とは。こらえることである。欲を抑えることをいう。怒りと欲は耐え忍ばないといけない。大まかに言うと、怒りや欲をこらえるのが養生の道である。「忍」の一文字を守らなければならない。

  • #94

    楽しめば長生きできる (水曜日, 25 10月 2017 09:21)

    楽しめば長生きできる
    例え貧しくでも、身分が低くても、「養生の道」を楽しみながら毎日を送れるなら、大なる幸福といえないか。そういう生き方をすれば、同じ1日を過ごすにしても、時間が長く感じられ、楽しみも多くなるはずである。ましてや一年を過ごすであれば、四季折々の楽しみなが、毎日毎日、とても素晴らしく感じられるのではなかろか。

  • #93

    夜食、夜酒の注意 (月曜日, 23 10月 2017 17:46)

    夜食、夜酒の注意
    夜食は、日が暮れてから早いいうちに取る。夜が更けてから食べるのはよくない。酒気や食気が体内を、よく循環して、消化がよく行われてから床に就くようにしないといけない。消化されないうちに寝ると。病気になる。
    夜食を取らない人も、食後すぐに寝てはいけない。早く寝ると食気が滞って病気になる。そもそも夜は体を動かす時間帯ではない。飲食で体に滋養を与えず、少々空腹感を覚えても、健康にさしわりはないのだ。
    やむ得ない事情て夜食をとらざるを、与えないときは、早く時間にすませ、食べる量も少なめにするのが良い。「夜の飲酒」はいけない。仮に飲むとしても、日没後の早い時間に少なめにする。

  • #92

    1日二食で十分 (月曜日, 23 10月 2017 17:37)

    1日二食で十分
    江戸時代の食事は、朝食(午前八時)と夕食(午後二時。五時説もある)の一日2回で、一食に付き一汁三菜が普通。1日三食は、元禄時代一六八八〜一七〇四年)から始まったと言われている。白米が一般化したのも、その時期。ただし、将軍家は別で、五代将軍綱吉(在位一六八〇〜一七〇九)は「朝は一汁三菜、夕御膳は一汁五菜、ご夜食一汁三菜、朝夕共に随分軽き品召し上候」
    (側用人、柳沢吉保『柳沢秘蔵雑実記』。享保の改革で知られる八代将軍吉宗
    (在位一七一六〜一七四五)は、1日二食で十分といって、それを守った。

  • #91

    控えめが、ちょうど良い (月曜日, 23 10月 2017 17:35)

    控えめが、ちょうど良い
    食事の量を「控えめ」にして日々を過ぎこすと、栄養不足で痩せ衰える。と俗にいうが、それは、養生の何たるかを知らない者のいうことだ。人は生まれつき欲深くできでいるので、日々控えるようにして過ごすと、ちょうど良い塩梅になるのである。

  • #90

    中高年以降は食を減らせ (月曜日, 23 10月 2017 16:50)

    中高年以降は食を減らせ
    「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ

  • #89

    病弱な人の食べ方 (月曜日, 23 10月 2017 16:48)

    病弱な人の食べ方
    病気にかちな虚弱体質の人は、いつも魚やとの肉に美味し味付けをしたものを、少しずつ食べるとよい。あらゆる食べ物に共通するのは、新鮮で「生気」に満ちたものを食べないといけないということだ。日が経って臭いが悪くなり、色も味も変化しているものは、例外なく「気」をふさぎ、消化を悪くする。食べてはいけない。

  • #88

    健康にブラスの五条件: (月曜日, 23 10月 2017 16:46)

    健康にブラスの五条件:
    清らかなもの、香ばしいもの、柔らかそうなもの、味が軽めのもの、性質が良いもの。以上五つの食べ物を、好んで食べるようにしたい。健康に益(ブラス)になるが、害になることはない。これに反するものを食べてはいけない。このことは、中国書物にも記されている。

  • #87

    暴飲暴食が短命の原因 (月曜日, 23 10月 2017 16:40)

    暴飲暴食が短命の原因
    酒食の度を、越したとき、あるいは、飲食すべきではない時刻に飲食して、生物、冷たいもの、体によくない成分のものなどを口にし、何度も下痢するようなことがあると、確実に胃の気が減る。そういうことが何度も重なると、元気が衰えて短命になる。注意しないといけない。

  • #86

    養生の道簡単 (日曜日, 22 10月 2017 22:51)

    養生の道は簡単
    「養生の道」に多言は無用。飲食を少なくし、病気を助長するような物を食べず、色欲を慎み、精気を惜しみ、怒り、哀しみ、憂い、思いの度を超えさない。
    風、寒、暑、湿、の外邪を防ぎ、時々は運動したり、散歩をし、寝るべき時刻でもないのに横になたりせず、食気のめぐりが良くなるように努める。そうすることが、「養生の要」である。

  • #85

    節度守る (日曜日, 22 10月 2017 22:46)

    節度守る
    飲食は体を養い、睡眠は気を養う。だが、飲食の節度を超えてしまうと、胃や腸に害がある。横になって眠るにしても、寝るべき時刻でないと「元気」を消耗する。この二つのことは、体を養おうとして、かえって体を損なう例である。

  • #84

    新鮮なもの、旬のものが良い (水曜日, 18 10月 2017 19:48)

    新鮮なもの、旬のものが良い
    酸っぱい味がする御飯、腐ったような臭いが漂う魚、爛れたように見える肉、色が良くないもの、臭いが良くないもの、煮すぎて「飪(にえばな)」(煮え花。煮え頃)をいしたのもなどは、食べない。朝夕の食事時以外の時刻に食べてはいけない。

  • #83

    副食の役割 (水曜日, 18 10月 2017 19:47)

    副食の役割
    飲食のうち「ご飯」は、たっぷり食べないと、空腹感が満たされない。「吸い物」はご飯に味を加えるためのものだ。「肉」はいっぱい食べなくても、それで事足りる。少し食べて食を進め、気を養うとよい。野菜は穀物や肉では足りない滋養を補い、消化しやすくする。穀物も肉も野菜も、それぞれ食べなければならない理由があるのだ。しかし、いっぱい食べてはいけない。

  • #82

    老人の心がけ (水曜日, 18 10月 2017)

    老人の心がけ
    胃や腸が弱い人、特に老人、美味しい食事の時ほど我慢するようにしないといけない。度を超してはならない。意思が弱いと、欲に負ける。心を強く持って、欲に勝つようにすべきである。

  • #81

    肉は穀物より少なく (水曜日, 18 10月 2017)

    肉は穀物より少なく
    体は、「元気」が資本だ。雑穀物や肉で滋養を得ると、元気が湧き出して止まらない。
    穀物と肉は元気を補ってくれる。だからと言って、食べ過ぎて元気を奪われないように。
    元気が穀物や肉を圧倒するようなら、長生きできるが、その逆に、穀物が元気を圧倒するようだと、短命になる。「穀物は肉に勝つべし、肉はは穀物に勝つたしむべからず」(穀物は肉より多く食べるべきで、肉を穀物より多く食べてはいけない)と昔の人は戒めたものだ。

  • #80

    友人との飲食の心得 (水曜日, 18 10月 2017 19:43)

    友人との飲食の心得
    友人と同席して食事する時、「美食」を目の前にすると、つい食べ過ぎてしまう。
    十分満足するまで飲んたり、食べたりするのはかいのは祸の元である。桜は五分咲を見るのがよく酒はほろ酔いぐらいがちょうどいい。興に乗って自戒するのを忘れないように。欲のおもむくままに飲んだりたべたりすれば、禍となって、わが身に返ってくる。楽しみの絶頂は、悲しみの始まりなのである。

  • #79

    食あたりしたら (水曜日, 18 10月 2017 19:41)

    食あたりしたら
    食あたりには、「絶食」が一番だ。絶食が無理なら、食べる量を、普段の半分から三分の一に減らすことだ。食あたりした時は、早く入浴すると良い。魚や鶏の肉、魚や鶏の干物、生野菜、油濃いもの、粘っこいもの、硬いもの、餅、団子、干菓子、生菓子などを食べてはいけない。

  • #78

    未消化の時は一食抜く (水曜日, 18 10月 2017 19:40)

    未消化の時は一食抜く
    朝食がまだ完全には消化されていないと思ったら、昼食は控えた方が良い。点心などは論外だ。昼食がまだ消化されていないと思ったら、夜食は控えた方がよい。前夜の食事がまだ残っていて、滞っているような時は翌日の朝は控えるか、食事の量を半分に減らし、酒や肉を断つことだ。食べ過ぎを治すのに、絶食にまさるものはないのてある。飲食を断てば、症状が軽い場合は、薬を使わなくても治る。

  • #77

    「養生の道」 (水曜日, 18 10月 2017 19:39)

    「養生の道」の何たるかを知らない者、特に女性は、その方面の知識がなく、食が滞る病気でも、早めに食事を進めるので、帰って病気が重くなる。粘っこい米湯などは、とりわけ害になる。むやみに勧めてはいけない。病状にもよるが、食べ過ぎが原因で病気になったひとは、1日や2日くらい食べなくても、何度もない。「邪気」が滞って、ただ単に腹が張っているだけなのだから。

  • #76

    調味料の役割とは (水曜日, 18 10月 2017 19:37)

    調味料の役割とは
    聖人(孔子)は醤(あえしお)がないと食事をなさらなかった。それが「食養生の道」というものだ。醤とは、醤油のことではなく、料理に加える調味料のことである。今の時代でいうなら、塩、酒、醤油、酢、蓼、生姜、山葵、胡椒、芥子、山椒など、それぞれの料理に合う調味料がある。それらを加味すると、料理の毒を制することがある。ただ味を良くするだけではないのだ。

  • #75

    中高年以降は食を減らせ (水曜日, 18 10月 2017 19:36)

    中高年以降は食を減らせ
    「飲食の欲」は朝夕に起こるので、貧乏人であっても間違いを犯しがちだ。ましてや富貴な人は、美味を十分に味わえる境遇にあるので、健康を害しやすい。だから、ことさら慎まないといけない。中年を過ぎると、「元気」が減り、「色欲」は次第に哀えるが、「飲食の欲」は、一向に衰えない。老人は、「胃腸の気」が弱いので、飲食によって健康を害しやすい。老人が急病でぽっくり死ぬ原因の多いは、「食あたり」である。用心することだ。

  • #74

    健康にブラスの五条件: (水曜日, 18 10月 2017 19:35)

    健康にブラスの五条件:
    清らかなもの、香ばしいもの、柔らかそうなもの、味が軽めのもの、性質が良いもの。以上五つの食べ物を、好んで食べるようにしたい。健康に益(ブラス)になるが、害になることはない。これに反するものを食べてはいけない。このことは、中国書物にも記されている。

  • #73

    魚や野菜の調理法 (水曜日, 18 10月 2017 19:34)

    魚や野菜の調理法
    大魚は小魚よりも脂が多く、胃や腸がもたれやすい。胃腸が虚弱な人(脾虚の人)は、たくさん食べてはいけない。薄切りにして食べると、消化されやすい。大きな鯉や鮒の場合は、大きく切ったものや丸ごと煮たものは気をふさぐ。薄く切ることだ。大根、人参、南瓜、蕪なども、大きく厚く切って煮ると消化が悪いので、薄く切って煮るとよい。

  • #72

    鮮魚は胃腸にもたれない (水曜日, 18 10月 2017 19:33)

    鮮魚は胃腸にもたれない
    生魚は、生気があるので、上手に味付けして食べると、消化も早く、胃もたられしない。煮過ぎた魚肉、脂が多い魚肉、あるいは塩漬けして日数がたっている魚肉は、いずれも生気が失われており、胃や腸に滞りやすい。この道理をしらずに、生魚より塩漬けの魚な方がうまいなどといっては、笑われる。
    脂が多く生臭い魚は食べない
    生臭が強烈で脂の多い魚を食べてはいけない。魚の内臓は脂分が多い。食べないことだ。塩辛は特に消化が悪く、痰も生じる。

  • #71

    肉食少なめに (水曜日, 18 10月 2017 19:31)

    肉食少なめに
    日本人は胃腸が弱いので、各種獣肉は良くない。いっぱい食べてはいけない。いか、たこなども、たくさん食べてはいけない。消化しにくいからだ。鶏や家鴨の卵を丸ごと煮たものも、気を塞ぐのでよくない。俗に「ふわふわ」と言っている「炒り卵」は大丈夫だ。肉でも野菜でも、大きく切ったものとか、丸ごと煮たものは、気を塞ぐので、消化されにくたい。

  • #70

    鮮魚の塩漬け (水曜日, 18 10月 2017 19:31)

    鮮魚の塩漬け
    新鮮な魚に塩を薄くつけて日干しにし、1日か2日たったら軽くあぶり、薄めの切り身にして、酒にひたして食べる。そうすると、胃や腸に差しさわりがない。ただし、日にちがたったものは、消化が悪い。

  • #69

    野菜、菌類、海藻の調理法 (水曜日, 18 10月 2017 19:29)

    野菜、菌類、海藻の調理法:
    くこ、うこぎ、ひゆ、菊、ちぐさ、昼顔の葉などは、若葉を蒸し、乾したものを吸い物にし、味噌で和える。菊の花はなまで乾す。どれも虚弱体質の人むきである。古い葉っぱは硬い。海菜は体冷やすので、老人や弱い人にはよくない。昆布をいっぱい食べると気をふさぐ。
    胃腸が弱くて生野菜が苦手な人は、「乾燥させたもの」を煮て食べると良い。冬の季節なら大根を薄く切って乾す。椎茸、松露(キノコの一種)岩茸(高山に生える高級キノコ)も乾したものが良い。松茸の塩漬けも良い。夕顔(ウリ科の植物)は切って一晩塩に漬け、押しぶたをして重石を乗せて乾したものがよい。干瓢にしても良い。白藷(芋の一種)の茎に熱湯をかけ、日に乾す。これらは皆、体の弱い人が食べるのに向いている。

  • #68

    口に合わないものを無理に食べるな (水曜日, 18 10月 2017 19:26)

    口に合わないものを無理に食べるな
    「口に似合わないもの」は、滋養にならない。むしろ、害になるくらいだ。たとえ自分のために手間ひまかけて調理してくれた食事たったとしても、好みに合わず、害になるかもしれないとお思ったら、口にしない方が賢明である。あるいは、好みに合う味であっても、その前の食事が十分消化されておらず、気乗りがしないというのであれば、食べない方が無難である。そうはいっても、腕によりをかけて振る舞ってもらった料理に箸をつけないのは心苦しいもの。そういう時は、家の使用人などに食べさせるようにすると、自分て食べなくても気分は悪くない。
    よその宴席に招かれた時も、食べたくない料理はくちにしてはいけない。一番良くないのは、味が気に入ったからといって、たくさん食べることだ。

  • #67

    飲食は少量で我慢 (水曜日, 18 10月 2017 19:24)

    飲食は少量で我慢
    食欲を抑え、我慢するといっても、そんなに長い時間ではない。食事をするわずかの間だけ、欲を我慢するだけだ。それに控える分量も多いわけではない。「御飯」なら、ほんの二口か三口、「副食」では、たったの一切れか二切れ程度、欲をちょっと我慢し食べないようにすれば、害は生じないのである。「酒」も同じだ。酒量の多い人でも、少し我慢して飲みすぎないようにすれば、健康を損ねることもないのだ。

  • #66

    暴飲暴食が短命の原因 (水曜日, 18 10月 2017 19:22)

    暴飲暴食が短命の原因
    酒食の度を、越したとき、あるいは、飲食すべきではない時刻に飲食して、生物、冷たいもの、体によくない成分のものなどを口にし、何度も下痢するようなことがあると、確実に胃の気が減る。そういうことが何度も重なると、元気が衰えて短命になる。注意しないといけない。

  • #65

    酒食後の軽いケア (水曜日, 18 10月 2017 19:21)

    酒食後の軽いケア
    酒食後に酔っばらったと感じたら、空を仰いて深呼吸し、酒気を吐き出すことだ。それから両手で顔、腹、腰を撫でさすり、気の循環が良くなるようにする。

  • #64

    食事後は軽い運動を (水曜日, 18 10月 2017 19:20)

    食事後は軽い運動を
    若い人は、「食後」に弓を射てり、槍やや太刀の稽古をしたりして、体を動かし、良く歩くことだ。ただし、過激にならないように。老人は、気力や体力と相談しながら、軽めに運動する。脇息(肘掛け)に寄りかかった楽な姿勢で、ずっと座っていてはいけない。気血が滞って、食べたものの消化が悪くなる。